またまた電気の誤解

またまた電気の誤解

先日のBLOGOSの記事(新電力で日本人は貧しくなる」の記事の間違いを指摘しました。まあ、この手のメディアは間違いでも書いたもの勝ち、と考えているので、せめてもの抵抗で間違いですよと、指摘しました。残念です。

で、またBLOGOS。書いている人はずっと前の総理大臣。菅さんの支持者の方もいるかもしれませんが、間違いは間違いです。

なぜ前代未聞の猛暑なのに電力不足が生じないのでしょうか。それは太陽光発電が普及したからです。

http://blogos.com/article/315183/

こんなこと書いたら、もしこれを信じた人は「節電しなくていいのか」(※エアコンを消すとか、そういう節電ではなく、使っていない無駄な電気を節約するです。暑いときは躊躇なくエアコンをつけてください。)と思ってしまいます。

なぜいちいちそんなにムキになるかというと、ひっ迫しているからです。

https://www.sankei.com/west/news/180718/wst1807180101-n1.html

ひっ迫もニュースになっています。これに加えて「ネガワット」という制度も実施されています。これは使うはずの工場などをひっ迫要請に対応して「休み」にするとその分他所に電気を回せる、発電力が増えたと同じ効果になるため、本来使用するはずの電気を電力会社に売却する制度です。私もちょっと勉強して「そんなひっ迫することなんてあるのか?」と思いましたが、まさにその時が来ました。

太陽光とか原発とか政治の話は割愛しますが、仮にも元総理経験者がひっ迫しているのに電気足りてる、余ってるというような世論誘導のような発言はいかがなものでしょうか?上に産経のリンク入れましたが、日経も毎日も書いています。産経嫌いが原因ではないような気がします(朝日は見つかりませんでした)

正しい情報を得て、貴重なエネルギーに正しい知識を持って欲しいものです。

代表取締役 岩瀬喜保

(ちょっと異論が出る可能性、批判が出る可能性のある記事だけ氏名を入れています)

またまた電気の誤解

おかしな記事なので意見を

当社のお客様及びこの記事をご覧のみなさまへ。

このブログはmydenki.comというサイトの販促及びSEO対策のための記事です。正直言って。そのため政治的なこと、電力の制度的なことはあまり書こうと思いませんでした。しかし、下記の記事、「電力自由化で日本人貧しくなる」はあまりにひどいのでコメントとして記事を書きます。アゴラというメディアです。

【GEPR】電力自由化で日本人は貧しくなる

この記事の「電気代が電力自由化で高くなっている」という表現。電力を自由化したら高くなった、という意味みたいですが、そうでしょうか?電力自由化移行10%が新電力の切替ています。高くなったら切り替えません。みなし電気事業者(言い方が変なんですが、東京電力さんのような昔からある大きな電力会社さんのこととお考えください)の電気代と比較して何%安くなります、とお客様に提示するのが電力自由化以降の平均的なスタイルですから。そしてその元値(みなし電気事業者)の価格推移グラフがあり、高騰したという印象操作をしています。それでは何を指して筆者は高くなったと言っているのでしょうか?このグラフには再生可能エネルギー賦課金と燃料調整費が含まれた価格です。これが、簡単に言えば原発を止めたから価格上昇した、という論調です。

再生可能エネルギー賦課金はFITの財源です。FITとはわかりやすく言えば、電気を買い取るから再生可能エネルギーへの切替の資金を民間で負担してください、という制度です。別に原発事故が起因ではありません。世界中で導入されている制度で、二酸化炭素の排出の抑制を受益者負担でするための制度です。中国は撤退したと言っていますが、中国は国が決めればそのまま進むスタイルですから、全部原発でもいいのかもしれません。でも、欧州やアジアについては再生可能エネルギーへのシフトが主流です。ベトナムは来年から導入されます。その中で、日本も中国と一緒に全部原発で行く!と言ってもダメでしょう。そんなことできるわけありません。筆者はよほど中国をリスペクトしているのでしょうか?だから再生可能エネルギー賦課金は地球の将来のための投資で、電気代の値上げではありません。その扱いがごっちゃになっています。

燃料調整費は燃料の調達価格を一定の開示された公式にあてはめて、利用者にご負担いただく制度です。電気の価格は需要と供給のバランスに加え、原油価格に概ね連動します。もし燃料調整費がなかったら、原油価格リスクを電気代に目いっぱい織り込みます。そして電気は暴騰します。織り込んだ分まで原油が上がらなかったら、電力会社は丸儲けという夢のような世界です(笑)そんなことにならないように、開示された一定の公式でお客様にご負担をお願いして、過剰なリスクを織り込まないようにしています。

上記の2つ、再生可能エネルギー賦課金と燃料調整費が加算された電気代が上がったと言って「電力自由化で日本人が貧しくなる」ということは間違いなのです。再生可能エネルギー賦課金と燃料調整費は電力自由化と関係ありません。また、FITをやらなければ世界中から我が国の環境問題への取組が疑問視されます。電気代が安くて二酸化炭素が出ない方法、と言うのであれば中国と手に手を取り合って100%原発を目指す方向です(中国も100%ではないですが)それに原発が本当に低コストなのかはまだわかりません。

アゴラはどうでもいいのですが、この記事を読んで頂いた方には電気というのが相当いろいろなシガラミで成立していて、それは心情的なものもあれば、原油のような相場的なものもあり、そして世界がとても関心を持っている先進国日本の環境への姿勢までがあるということです。そのため、他の国と比べて高いとか安いとか言う話はナンセンスなんです。その話ならビックマックの値段比べをやっていればいいので。ただ、電気は誰でも使うものなので、もっともっとその利用価値を高めていかないといけないと思っています。電気の話と政治の話、原発の話をすれば、個人的にはいくらでもできます。でも私は評論家ではないので、できもしないこと語っても無駄です。できること、実現可能ことで電気の価値を上げていこう、そう思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

代表取締役 岩瀬喜保

 

寄付のお支払いをいたしました

皆様の電気代からお預かりした寄付を払い込みいたしました。

ペットの里:2089円

福猫舎:956円

アニマルトラスト(HAPPYHOUSE):2320円

国境なき医師団:2911円

ご加入の皆様が4月から5月にかけてご利用した電気代を5月中に検針(締め)して、6月の上旬にご請求いたしました。

そちらがクレジットカード会社から当社へ7月の10日ごろ入金されたものを集計して、7月の19日にお支払いをいたしました。

極力20日までにお支払いを実行して、速やかにご報告を目指しておりますが、いろいろと遅延があり申し訳ございません。

今後とも皆様のご協力をお願いいたします。

事務局

お申込み方法

お申込み方法

お申込みの方法について1枚にまとめたものを制作しました。
当社はクレジットカードと銀行口座振替が基本的なお支払方法です。2つはお申込みの方法が異なります。理由としては、クレジットカードを紙ベースでのお申込みはセキュリティに問題が発生し、扱いがとても手間がかかります。また、銀行口座振替はネット完結するのは、規模的にまだ利用できないためです。
資料をご覧になり、お申込みの方法をご確認ください。

比較メニューのお問合せについて

比較メニューのお問合せについて

当社の寄付電気は各エリア(例えば東京電力管内)で提供される「従量電灯」と同額としております。例えば関西電力さんのはぴeタイムなどのメニューを現在契約しているのだけど、どうでしょうか?
というお問い合わせを頂きます。結構普及しているようですね。そのためお問合せにご返信をした回答を例として掲載します。
思ったのですが、電力のメニューって最適化どうかわかりにくいですよね。個別の質問にも極力お答えします。そしてここにその解答を掲載していきましょう。当社にご加入いただくかどうかはまったく気にしません。これも何かのご縁なので、お役に立てれば、そして皆様の声を聴くことで新しいアイデアが出るかもしれません。

以下はぴeタイムです。お客様から従量電灯Aに切り替えると高くなるか、というご心配のに対して回答をいたしました。

(以下本文)

お問合せの結論ですが、わからない、と言うのが答えです。

理由としては(少々不慣れな単語がありますがご容赦ください)
寄付電気は「従量電灯」です。この意味は使う量によって単価が変る「従量性」ということです。
関西エリアですと関西電力の従量電灯Aと同額にしておりますから
最低料金334.82円
15~120kWhまで1kWhあたり19.52円
120~300kWhまで1kWhあたり25.33円
300kWh以上1kWhあたり28.76円
となります。
一方、お問合せのはぴeタイムは時間料金制です。
昼間、夜間、土日で料金単価が変わります。また夏季料金もあります。
基本料金は2160円+388.80円×10kWを超える1KW
比較の基準が異なる基本料金です。
そして使った分は夏季昼間が34.31円/kWhであったりと夏はちょっと高め、
夜間は10.51円/kWhととっても安い、価格です。

お客様がお使いの設備が
「夜、お湯を沸かしてそれを大きな魔法瓶みたいなものに入れて昼間使う」
などの夜間煮沸給湯などをお使いでしたら、このプランはお安いです。
それと電気使用量が多い(例えばオール電化など)は安いと思います。

仮に普通のお宅で月に300kWh(再生可能エネルギー賦課金、燃料調整費を除いて約7000円くらい)
なら当社の方(従量電灯)が安くなると思います。

はぴeタイムの特性上使用量が大きくないと安くならず(オール電化)
また夜の使用が大きくないと安くならないためです(夜間煮沸)

以上

※上記記事は関西電力さんが提供する商品についての批判などの意図は一切ありません。もしそのように可能性を感じる場合は当社までご連絡をください。訂正の対応をいたします。